【読書メモ】ソーシャルインフルエンスを読んで①~情報の処理モデルをロジックに考え、影響範囲をデザインする~
◇世の中を動かす新しいチカラ、それが『ソーシャルインフルエンス』
この書籍の話をする前に、少し前回読んだ書籍について振り返りをしてみる。
『ビヘイビアチェンジ』を起こす付加価値の『想像』を膨らませてみようと思う。
と書いたが、実際『ビヘイビアチェンジ』を起こすとはどういうことなのだろうか?
『ビヘイビアチェンジ』を起こすには『パーセプションチェンジ』を起こす、その前段階は・・・『パブリシティ』であった。
そう、潜在意識にアクションを起こすPRの階層では『パブリシティ』に出すことが大事なんだ!
そこならある程度、得意分野だ。つながっている人もいるし、連絡してみよう!
またそうするとふりだしに戻ってしまう。
私の悩みはせっかくパブリシティにでたとしても、想像以上には数字(来店数や売上)に結びつかないということだった。じゃぁどうしたらいいのか?
昔は新聞、TVにでたらそれだけで話題になった。でも今はどうだろう?
WEBニュースから派生して夜の経済番組で取り上げられたり、インスタで投稿数が高いものが・・・といって朝の情報番組の今のトレンドとして取り上げられる時代だ。
一体何が起きているんだろう・・?
そこでこの書籍である。
『ソーシャルインフルエンス 戦略PR×ソーシャルメディアの設計図』
『ソーシャルインフルエンス』という言葉に「?」の方も多いのではと思う。
実際、切り離して『ソーシャル』『インフルエンス』それぞれ単語としてはわかるけど概念は全くわからなかった。(今もまだワカリキッテナイの進行形ではあるが)
書籍ではこう定義されている。
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『ソーシャルインフルエンス』とは
世の中を動かす。人を動かす。みんなが話題にしている。
あなたの「企て」によって、そんな状態を意図的につくるための
『新しい時代の影響力ー世の中を動かす新しいチカラ』である。
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うーん、、まだ少し難しい。。
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『自分ゴト化×仲間ゴト化×世の中ゴト化』を進め、『人を動かし、話題をおこし、世の中を動かす』新しい時代のコミュニケーションコンセプトである。
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・・・?!?!
新しい時代のコミュニケーション、というからにはまず、『新しい時代』というのがどういうものなのか、理屈っぽい私は掘り下げて考えたくなる。
『あ、そうだ!今世の中で起こっている話題の発生パターンが今までと違う(逆流している)ことか!』と本を読んで納得した。
ソーシャルメディアを通して横に共有されて、そこからマスメディアが動く、そんな時代になったのだ。それをこの書籍では『自分ゴト化×仲間ゴト化×世の中ゴト化』を進めたことによるもの、と言っている。(と思う)
じゃぁ実際どういうことなのか?書籍にあるこの3つの要素について考えてみようと思う。
◇『話題になっている』とはどういうことなのか?
書籍にある例を踏まえながら、数年前におこった『朝活』ブームについて考えてみた
1.自分ゴト化
『自分ゴト』とは、自分のための情報(商品)だと感じるもの。
まず、朝食を食べるということは日常的に無意識にしていることで、朝食を外で食べるなんて旅行に行った時のちょっとしたプチ贅沢をするとき。もしくは単身赴任のサラリーマンがささっと済ませれる、サンドイッチの具に少し変化があるくらいのもので『わざわざ外で朝食を食べに出かける』という意識的な行動ではなかったと思う。
それが数年前からダイバーシティーや働き方そのものが変わり、趣味や仕事以外での活動をするようになった忙しい現代人が、仕事前の時間、すなわち朝の時間を有効活用するようになり、その行動自体が『朝活』という社会記号となったのだ。
『朝活』は『アフター5』と違って、自分磨きとかライフスタイルそのものが充実している人が行う活動というなんかキラキラしたイメージはないだろうか?
ヨガをした後、オシャレな朝食メニューを食べている自分。
仕事前にカフェでメールチェックをしている自分。
何かちょっと人生にゆとりのある感じをイメージするワードとしてまたたくまに『朝活』が『自分ゴト化』したのだろう。
2.仲間ゴト化
『仲間ゴト』とは、仲間なら誰でも知っている状態のこと。
『朝活』は朝を有効活用するための活動なのだから、一人でももちろん、朝にフックするテーマで活動を集団活動ももちろん存在する。
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〇話題A:朝ラン
ランニングとその後のカラダ作りに栄養バランスのいい朝食を食べる
〇話題B:モーニングミーティング
朝の脳の働きがサエてる時間を使ってミーティング
〇話題C:読書会
テーマを決めて一緒に読書をして意見交換会
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などなどそれぞれのコミュニティーで興味・関心のある人同士で朝を充実させるための活動=『朝活』という共通認識が生まれる段階である。
3.世の中ゴト化
『世の中ゴト』とは誰と話しても多くの人が興味を持っていること。
それぞれの人間関係で形成されていた話題が、上述したA、B、Cという垣根を越えて『世の中ゴト化』になるにはどうしたらいいのだろう?書籍にはこう書いてある。
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『仲間ゴト』を『世の中ゴト化』するためには、マスメディアの力が必要で、マスメディアによって報道されることで『話題になる』 のだ。
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確かにそうだ、『朝活』のブームは様々な社会現象にも準じてマスメディアの力で広がってきた。“朝を制するものは・・・”とか“広がる日本の朝食市場”なんてニュースもよく見かけた。その報道を見た消費者の『パーセプションチェンジ』が変わり、『ビヘイビアチェンジ』へと移っていったのだ。
◇他人ゴトと無知・無関心好き、嫌いでもない『無関心』
前回のブログで、情報過多の時代ということは書いたと思う。
それだけ情報がありふれている中で、そもそも『朝活』に興味がない人=他人ゴト、興味すらない無意識なスルー=無関心、の領域にはどうしたらいいのか?
85%自動運転で動いている脳に対して、この領域にいる人(おそらく消費者の大半がここの領域)たちに『自分ゴト化』させるのはなかなか至難の業だ。
著者はこの新しい時代、『ソーシャルインフルエンス』には2つの側面があるという。
〇良い知らせ:これまでにない、『スゴイチカラ』を発揮できるチャンス
〇悪い知らせ:これまでにない、『ヤバイムダツカイ』をしてしまうリスク
この他人ゴト・無関心の領域の人たちにやみくもに広告をうっても『ヤバイムダヅカイ』になり、逆を言えば、この領域の人たちに『自分ゴト化』させることができれば『スゴイチカラ』になるということだ。
ここまでで、『話題の発生パターン』は整理できた。
では、実際『自分ゴト化×仲間ゴト化×世の中ゴト化』を進め、『人を動かし、話題をおこし、世の中を動かす』新しい時代のコミュニケーションをしていくためにどうしたらいいのか?
長くなってしまったので、その新しい時代のコミュニケーションとして『ソーシャルメディア』というものについて次回後半戦で、理解を深めていきたいと思う。