【外食広報のブログ】クリエイティブなPRになる!

デジタル化がますます進む中で、次世代広報に必要なクリエイティブなPRについて考えます。

【セミナーメモ】自分の働く会社の“らしさ”を知ることの大切さ① ~”そもそも”を把握する~

今まで、私がこの業界に足を踏み入れたきっかけや、授業で読んだ本の読書メモだったりを書いてきた。

大学というとどうしてもアカデミックになりがちだが、『いやいや、課題解決でしょ』と自分に言い聞かせながら学問として学んだことを自身の体験に置き換えながら日々色んなことを考えている。

そんな中、同じ飲食の企業の社長の講義を聞いて感じたことがあったのでそこについて今日は記したいと思う。

◇自分の会社の『企業理念』を知っていますか?
自分が働く会社の『企業理念』を理解して働いている人はどのくらいいるだろう?
なんとなくは理解していたり、入社説明のときに聞いたことあるな~というくらいの人もいるのではないだろうか?

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『理念』とは、
1 ある物事についての、こうあるべきだという根本の考え。
2 哲学で、純粋に理性によって立てられる超経験的な最高の理想的概念。
出典:小学館 デジタル大辞泉
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定義からも、とても大事なことだというのはわかる。

飲食の場合、正社員、契約社員よりもパートタイムでお店を支えてくれる人の方が絶対数として多い傾向にあるが、『企業理念』は社員だけではなく、パートタイムで働いている人たちも、その企業で働いているならば知ってもらう必要があるのではないだろうか?

私は正社員、パートタイマーさん関係なく自社で働くすべての人が広報マン/ウーマンだと思っている。

私は『広報』担当、ではあるがいわゆる肩書き?役柄?演者のポジショニング的な存在として名乗っているだけで、店頭で対お客様だったのが対メディアになったと日々言っている。

だからこそ、店で毎日お客様に向かう広報のフロントマンであるスタッフも同じくらい、その会社の『理念』を理解してほしいと思っている。

それにせっかく貴重な人生の時間を社員でもパートタイムでもそこの会社、店で過ごすならば、自分がいる会社が何を考えているのか、どこを目指しているのかを知ったうえで働くのは意味のあることだと思う。

◇何のためにやるのか?“そもそも”の目的を考える
季節的な販促イベントや限定プランなど、今の時期なら梅雨だから雨の日サービスとか夏に向けてBBQプラン、といったところだろうか。

雨の日だから来店ポイント2倍、夏季限定BBQプラン¥3,500~要予約。
確かに単純に雨の日だから安くなるのは消費者側からしたら嬉しいかもしれない。

『でもそれってなんでやってるの?』

そう聞かれたらスタッフ全員聞いてみてどう答えるだろうか?

言葉のあやかもしれないが、
雨の日だからお得にするのではなく、雨の日に“わざわざ”来てくださったから。
BBQは流行っているからではなく、この店ならではのテラスの楽しみ方はBBQで表現したいから、ということではないだろうか?

少し話はそれるが、私が働く会社の面接では
・食べることは好きですか?
・お客様の笑顔が見たいですか?
100%といっていいほど聞かれる。

販促イベントやフェア、限定メニューも結構だがその先にお客様の笑顔を感じないものはやる価値がないのだ。

マニュアルやルールは言葉の意味通り、HOW TOや統制を取るにはもちろん大事なことだが、腹を満たすことが目的ではなく、大切な人と時間を過ごす場所として選んだレストランで『笑顔を生み出す法則』なんて1から10まで番号順にHOW TOが書いてあるわけがない。

まどろっこしく、グダグダと書いてしまったが私が言いたかったことは

『それ、作業になっていませんか?』

ということ。

現場も広報も同じ。
販促ツールはお客様が欲しい情報が書いてある?
そのプラン、友達に伝えて予約してくれる?

”そもそも何のためにやっているの?”

その店に足を訪れるお客様の笑顔が見える、その店ならではのオリジナリティを世の中に伝えていく。

それが『広報』としての私の仕事でもあり、きっとずっとやり続けていきたいことなんだと思う。

長くなってしまったので次回、”らしさ”とは何かを問いながら、対外部のみならず内部への『コミュニケーション』 について考えてみたいと思う。